宣教

「天国への招待状」

 ヨハネ15:12〜13
 野生の象は大きく、力強く、しかも、時速40キロで走ることができます。これは人類最速のウサイン・ボルト選手の時速37キロを上回るものです。そのゾウを無力にする方法は、幼いときにロープで木に縛り付けておくことです。すると、大きくなってもロープに繋がれたまま、死ぬまで木から離れないでいるそうです。私たちは色々なものに縛られて生きています。それは悪いことではありませんが、この世の常です。しかも、あのゾウのように、縛られていることすら分からない場合もあるのです。
 罪という大木にロープで繋がれ、身動きがとれなくなっている私たちのため、神は主イエスをこの地に送り、その罪の縄目を解き放つために十字架へと歩ませられました。それは、人が罪という名の大木につながれたままでは決して見ること、触れることのできないものに到達させるため、何としても必要なことでした。
 十字架の下で、「自分を救ってみろ」と叫ぶ人々は、見てから信じる、というこの世界の様相を表しています。しかし、神はいつでも、信じることを先に置かれます。信じ、罪から解放されなければ、罪という木の周りの景色しか知らないのです。しかし、神は、罪の外にある素晴らしい世界を見せたいと願っておられるのです。